「小松左京マガジン」第33巻(2009.04.28、イオ発行)、「題なし」の再録 から |
題名のない番組・最終回 1969年4月9日放送分 終了部分付近から抜粋 菊地 少しくくらいシーンとね、まじめに終わらな。 米朝 まじめに終わりますか? 菊地 ほんと、長い間、ありがとうございました。 米朝 ほんとに皆様方あっての番組でございました。我々も実に勉強させてもら いました。これはお世辞でもなんでもない。よその放送局、例えば東京な んかに行って、いつもこの番組の自慢をしてましたよ、我々は。それは確 かに間違いないことです。 小松 そうですな。向こうの玄人連中が、えらく感心してた。あんな高級な投書 が、中学生、高校生からくるんやから。日本の将来は、少なくとも強うは ならへんやろけど、まぁ、安心やな。賢いわな。 菊地 なんとなく、へらへらと。 小松 そうや。 |