米朝さんの対談記事「米朝口まかせ」(2011.07.21、asahi.com)から

「米朝口まかせ」は、人間国宝の落語家・桂米朝さんが出演する大阪のラジオ番
組「米朝よもやま噺」(朝日放送、毎週日曜午前8時10分〜8時30分)の内
容を再構成し、朝日新聞大阪本社版芸能面に連載しているコラム。


人生変えてしもた一言

 落語作家の小佐田定雄君は、子どものころに私の出てたラジオ番組をよう聴い
てたんやて。ラジオ大阪で1960年代にやっていた「題名のない番組」やな。
作家の小松左京さんと好きなことをしゃべってた番組でした。替え歌なんかを、
いろいろとリスナーからはがきを送ってもらってね、洒落(しゃれ)てるのが届
くと紹介したんです。

 当時、小佐田君はまだ中学生やったんやけど、いろいろと書いて送ってきてく
れてたらしい。さすがに覚えてませんがね。採用されると、シャープペンシルが
もらえた。でも、すぐに壊れるんで、また送ったんやて。ある意味では高度な、
ある意味ではアホらしいラジオ番組やった。それを彼のように、喜んでくれる人
たちがいた。投書はぎょうさんあった。熱心な人がいてたなあ。中には、後に官
僚になった人もおりました。