16日、大阪市北区のサンケイホールブリーゼで開かれた小松さんの一周忌追悼 イベント「宇宙の知性と融合した“うかれ”小松左京に出会う会」のコラムから |
一周忌の小松左京さんに出会った 2012.7.24 16:30 昨年7月26日に80歳で亡くなった小松左京さんの一周忌の会が先日、桜橋の サンケイホールブリーゼで開かれた。 ホールは満席で一周忌の湿っぽさはない楽しい催しだった。 沸かせたのは久しぶりに姿を見せた桂米朝さんである。小松さんとは昭和39 (1964)年から5年間続いたラジオ大阪の「題名のない番組」で共演した。 ヘビースモーカーの小松さんはスタジオでもタバコをスパスパ吸っていたそう で、「生(番組)です」という紹介に、米朝さんは思わず「生ちゃいまっせ。こ んなに煙とうて。燻(いぶ)されて、燻製ですわ」と言ったというエピソードが ある。(*1) 小松さんは亡くなったのではなく、宇宙に旅立ったという趣向で、付き添った 息子の桂米團治さんがホールの天井を指さして「その辺におるかもしれまへん で」。米朝さんが答えて「そや、今日、小松っあんと会う予定や」。「あなたが 言うと、それ、シャレになりまへんで。葬式の用意せなあかん」(*2)。会場は爆 笑だった。 *1 1969年2月12日に放送された「題なし」の冒頭部分です。 *2 米朝さんは、1925年(大正14年)11月6日の生まれ 小松さんは、1931年(昭和6年)1月28日の生まれ
――――――――――――――――――――――――――― 出会う会のポスター |