仰げば尊し

         作詞:不祥
         作曲:不祥


1.仰げば尊し、わが師の恩。
 教えの庭にも、はや幾年(いくとせ)。
 おもえば、いと疾(と)し、この歳月(としつき)。
 今こそわかれめ、いざ、さらば。

2.互いに睦(むつ)みし、日頃の恩。
 別るる後にも、やよ、忘るな。
 身を立て、名をあげ、やよ、励めよ。
 今こそわかれめ、いざ、さらば。

3.朝夕(あさゆう)なれにし、まなびの窓。
 螢のともし火、積む白雪(しらゆき)。
 忘るる間(ま)ぞなき、ゆく歳月(としつき)。
 今こそわかれめ、いざ、さらば。


※ この曲は、1884年(明治17年)発行の
  「小学唱歌集第三編」に初登場。