僧正(ビショップ)殺人事件 作:ヴァン・ダイン ニューヨークに住む高名な物理学者の家で、コック・ロビンという弓術選手が胸 に矢を射られて死んでいた。捜査協力を頼まれたファイロ・ヴァンスは、「だあ れが殺したコック・ロビン? 雀が言った『わたし、わたしが弓と矢でコック・ ロビンを殺したのよ』」というマザー・グース童謡を思い浮かべた。 続いて起きた第2、第3の殺人も、この童謡をなぞっていた。事件のたびに新聞 社に送られてくる手紙には、「僧正(ビショップ)」と署名されていた。 ※ ヴァン・ダイン(1888年〜1939年)は、アメリカ、ヴァージニア州 の生まれ。本名はW・H・ライト。この「僧正(ビショップ)殺人事件」は ヴァン・ダインの代表作の1つで、他にグリーン家殺人事件、カナリヤ殺人 事件、ベンスン殺人事件などがある。 |