串本節


ここは串本 向かいは大島 仲をとりもつ 巡航船
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

ここは串本 向かいは大島 橋をかけましょ 船ばしを
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

潮岬に 灯台あれど 恋の闇路は 照らしゃせぬ
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

あしのショラサン 岬の沖で 波にゆられて 鰹釣る
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

大島水谷 かかりし船は お雪見たさに潮がかり
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

障子あくれば 大島ひと目 なぜに佐吉は 山のかげ
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

わたしゃ串本 両浜そだち 色の黒いは ごめんなあれ
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

わしら若いときゃ 津荷まで通うた 津荷のドメキで 夜が明けた
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

潮岬に どんと打つ波は 可愛ショラサンの 度胸試し
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ

一つ二つと 橋杭たてて 心とどけよ 串本へ
アラヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ ヨイショ


※ この曲は、本州の最南端、紀伊半島・潮岬の串本町の宴会唄。
  嘉永年間(1848年〜1854年)に、旅芸人がこの地に
  「エエジャナイカ節」を持ち込んだが、これが串本節になった
  と言われている。