虎は死して皮残し

虎は死して皮残し、人は死して名を残す


このことわざの起こりは、欧陽脩(1007年〜1072年)編「五代史記」の
中の「王彦章画像記」にある。
王彦章が戦いに敗れて敵に捕らえられたとき、誰もが彼の才能を惜しんで降服を
すすめた。しかし、彼は「豹は死して皮を留め、人は死して名を留む」と言い残
して潔く刑死したという。

これが、日本では、
 「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」
となった。
虎は獣だが、死後に美と実用とを兼ね備えた毛皮を残すが、人間は、その名声・
名誉がのちの世までも語り継がれるような生涯を送るべきだという教え。