題名のない番組(再録)

放送日不明の放送の再録(その1)

   (再録は途中から)


米朝 「我輩は憲法である」、貝塚のたないきよしさん。

    我輩は憲法である。軍隊はまだ認めない。
    どこで作られたかとんと見当(けんとう)がつかぬ。何でも薄暗いじめじ
    めした部屋でワーワー騒がれて出来上がったそうだ。吾輩はここで始めて
    人間というものを見た。
    しかし、あとで調べると、それは大臣という人間中で一番いい加減な種族
    であったそうだ。この大臣というのは時々我輩を無視して論争を起こすと
    いう話である。しかし、その当時はすぐに横槍が入るとは思わなかった。
    ただ、学者の手で作られて発布されたとき、何だかフワフワした感じが
    あったばかりである。そのとき、妙なものだと思った感じが今でも残って
    いる。
    第一平和をもって装飾されべきはずの政府がイミテーションの軍隊を作っ
    たことだ。今までいろんな憲法を調べたが、こんなチグハグな国に出くわ
    したことがない。それをよいことに、ときどきスラスラと失言をはく。
    どうも、立場がなくて実に弱った。これが大臣の好む失言であるというこ
    とを、ようやくこの頃知った。

小松 なるほどねぇ。
米朝 漱石もこんなこと書かれるとは、夢にも思わない、あの世にいたはるよ
   なぁ。
小松 (笑)
菊地 (笑)。まさか、思っていないでしょう。
小松 猫の憲法やな。
米朝 猫の憲法、猫憲ですなぁ。
菊地 それでは、2曲目です。

   (2曲目の曲)

米朝
    田辺中学3年3組、朝の挨拶。

    木曜日:きのう、題なし聞いたか?    聞いた、聞いた。
    金曜日:おととい、題なし聞いたか?   聞いた、聞いた。
    土曜日:さきおととい、題なし聞いたか? 聞いた、聞いた。
    日曜日:学校、休業のため挨拶なし。
    月曜日:あさって、題なし聞こや。    聞こ、聞こ。
    火曜日:あした、題なし聞こや。     聞こ、聞こ。
    水曜日:今日、題なし聞けよ。      聞く、聞く。

    以上、1週間は、題なしに始まり、題なしに終わります。

菊地 ありがたいなぁ、もう。
小松 ほんまかいな、実際。
米朝 住吉区のよしだまさみさんてゆう方。

   □□□

米朝 高槻市のまつもとやすこさんとゆう方は、倉石農林大臣様で、妾を侮辱した
   ちゅて妾協会代表として送ってきてるしねぇ。
菊地 妾協会から送ってくる? どうゆう?
小松 やあ、だけど、しかし、まぁ、ほんと、妾てなええもんでんなぁ、やってみ
   りゃぁ。
米朝 そうでっしゃろ。
菊地 やったことがあるみたい。
米朝 もう、そのほか今日はまだまだパロディーその他が来ておりますけれども、
   時間が来てしまいました。残念でございます。お便りお待ちしております。
   宛先は、
菊地 大阪市北区梅田町ラジオ大阪「題名のない番組」の係りへどうぞ。

♪ジャジャジャジャ〜ン、続いて出囃子、以後、交響曲第5番がBGM

菊地 梅田スポーツガーデンがお送りしました「題名のない番組」。使用レコード
   は、マーキュリーとドット。おしゃべりは、
米朝 桂米朝
小松 小松左京
菊地 菊地美智子でした。



放送日不明の放送の再録(その2)

   (再録は途中の一部のみ)

小松 いや、最近けったいな歌できてるでしょ。大臣の弁明ばかりをつないだ歌が
   できてんですよ。

    まだ、報告は受けてない
    本当ならば、大変だ
    誠に遺憾に存じます
    早く調べて善処する

菊地 (笑)
米朝 ええなぁ。
菊地 ちゃんと弁解になりますね。国会の答弁。
米朝 それやったら大勢の合作みたいなもんですな。
小松 そうねぇ。しかし、まぁ、前向きの姿勢でなんとかとて、まぁ、うまいもん
   やね、実際。ほんとにおもしろいなぁ。
菊地 あれ、つなげたらけっこうできますねぇ。