題名のない番組(再録)

1969年3月19日放送の再録


♪ジャジャジャジャ〜ン(交響曲第5番)、続いて寄席の出囃子

菊地 カステーラのにっしんどうがお送りする題名のない番組

  (CM)

菊地 別に首は洗ってませんけど、この余命いくばくもない題名のない番組、今夜
   も生でお送りしましょう。おしゃべりは、
米朝 桂米朝
小松 小松左京
菊地 菊地美智子です。
米朝 揃いましたなぁ。
小松 あぁ。
菊地 珍しいことに。
小松 揃わんかと思った。
菊地 今日はちょっとあぶない……。
小松 スポンサー付いたとこみると、また、……。
米朝 いやいや、これはぜんぜん関係ないですね。
小松 やめる、やめる、ゆうてまた続けたったら、まぁ……。
米朝 それがねぇ、また、そうするんやろとゆう葉書が約10通以上来てます。
小松 はぁ。
米朝 前にも、そんなことあったもんね。
小松 そや、何回あったかわからん。狼が来た、狼が来た。
菊地 なんかありました、うん。去年の9月頃からゆうてます。
米朝 ところが、ほんとは、これ3月いっぱいで終わらんゆうたら、また、怒られ
   るやろなぁ。実は、4月の2週?
菊地 そうなんですって。4月の9日まで。まだ、2日と9日と2回。
米朝 4月に入って水曜日、2回。それでさよならです。
菊地 □□□
米朝 弔電がぎょうさん来てる。□□□。
小松 キャンディーに黒白のリボン付けて、まぁ縁起でもない。
菊地 黒白? あぁ、ほんと。黒いリボン。
小松 黒いリボンと、白□□□。
菊地 これ、チョコレート、いただき。いただいても、よろしいねぇ、もう、ゆう
   たからえ。
米朝 その弔電なんか、やっぱ、最終回まで置いておきまひょうな。
小松 そうでんなぁ。そう簡単には、まぁ、とにかく。
米朝 また、その間に、ひょっととゆう。
菊地 また、ひょっとしたら。(笑)。
米朝 けどまぁ、今度は……。
小松 黒いアナウンサーが失礼にもねぇ。この前、出したったんのにねぇ、あん
   た。
菊地 そうよ。
小松 恩を忘れて、まぁ。飼い主に尻を噛まれたような感じだな。
菊地 飼い主。表にいますよ。
小松 こちらが飼われているんやけど、向こ飼い主みたい。
   □□□
米朝
    私は、題なし終了後、ラジオ大阪放送局を閉鎖する。今後一切、ダイヤル
    を回さない。
             題浪同(題名のない番組を守る浪人達□□□の同盟)

小松 ラジオ大阪も、まぁ、かわいそうに。
米朝 題浪同からね、けったいなおもろない小噺が書いてあるん。

    わざと下手なん書いたったんや。おもしろいのが聞きたかったら、続けて
    やれ。

菊地 あぁ、なるほどね。それも手ですね。
小松 なるほどね。
米朝
    題なし学院第1回案内状

    式次第
     ベートーベン作曲による学園歌演奏
     寮歌演奏
     職員挨拶
     学校長祝辞
      □□□
      来貧:桂 小米
         □□□
         婦人会代表・トン子

     在校生がいないので、送辞は省略
     送辞がないので、答辞も省略
     PTA会長祝辞、残念ながらPTAが付かないので、夢です。

菊地 あぁ、そうか。
小松 卒業すんのは我々でっか、父兄でっか?
米朝 □□□、わからん。

    卒業寄付は1人3円。
    卒業生諸君は、当日、葉書で多数出席してください。
    次にあげる諸君は精勤で表彰されますから、聞いてたら、ぜひ卒業式に葉
    書で出席してください。
     横町のご隠居君
     神戸のかわさきあきお君、□□□君
     なめとこ山の□□□

    なお、卒業式のあとで、古文の桂、歴史の小松、□□□の菊地、この3人
    の□□□。
                  以上卒業生総代 みずしまあきら

菊地 なるほどねぇ。
小松 いや、題なしの卒業式ぐらい、先生のほうがゲバルトふるって、ちょいと張
   り倒して、よくも日頃、奥目やペチャンコや煙だの言いやがった。
菊地 殴り壊して。
小松 もう、みんな便所ん中、ほりこんで。
米朝
    「4月から『題名のない番組』とかいう聞いたこともない番組が、なくな
     るそうやないか」
    「そんなん、なくなっても、ええやないか。ところで、『題なし』のほう
     は、あるんやろな」

小松 (笑)
米朝 西宮のつかもとさん。
小松 ひどい奴がおるなぁ。姓はマルクス、名はレーニンと同じやな。
米朝 とにかく、最後通告もきてます。□□□。ほんまに、これだけゆうたったの
   に、なくなったら、□□□。機能を完全に停止する。
菊地 私らはどうなるんですか? そんなら。
小松 機能(昨日)を停止するんやったら、明日は大丈夫。
菊地 (笑)
米朝 題名のない番組がなくなって、このあとは音声のない番組を放送する。
小松 (笑)
   □□□。それでいて金くれりゃぁ、こんな楽なことはないな。
米朝 □□□のきくちさん。
菊地
    別れることは つらいけど
    仕方がないんだ 局のため
    別れに題なしの ワルツを歌おう
    冷たい心じゃ ないんだよ
    冷たい心じゃ ないんだよ
    今でも好きさ 聴取者を

    さよならなんて どうしても
    言えないだろうな 泣くだろな
    別れに題なしの ワルツを歌おう
    遠くで祈ろう 復活を
    遠くで祈ろう 復活を
    今夜もパロディーが 聞くように

   きくちとおるさん。なんか、だんだん寂しいなってきた。
小松 □□□。きくちとおるゆうたら、あんたの旦那さんと違う?
菊地 違います。第一、この人、サンズイでしょ。私、ツチへん。
小松 ああ、そうか。
菊地 字が違います。
小松 ツチへんのほうが……。
菊地 賢い(笑)。
小松 上等だと。ゆうてまっせ、□□□。自分のほうがええゆうてまっせ。
米朝
    俺は題なし ラジオ大阪の継子
    スポンサーはないけど 正義感はわいている

    □□□
    サンケイホールの木蔭で ゲラゲラ笑う

   なんや、これは?
小松 なんのことでっか?
米朝
    しゃべれ しゃべれ 飲むだけ飲んで
    来週はうれしい 最終回

    今週はなんだか スポンサーがあるよ
    葉書はもう出すな バカな3人いなきゃ

    □□□

   芦屋の□□□。
菊地 あっ、ほんと。おもろいの当たった。
米朝 そやけど、これはこの番組がなくなった後とゆうことなんですね。
菊地 あぁ、そうか。
小松 今日だけ発作的になんでスポンサーがついた?
菊地 発作的に(笑)。違います。言わんといてください。
小松 どうでっか、スポンサーのこと、めちゃくちゃにゆうてスポンサーが降りる
   ように仕向けたら……。
菊地 (笑)
米朝 う〜ん、これ、黒枠付きのが来てますよ。

    □□□
    何卒、題なしの葬儀は当社にお任せ下さい。なお、他の番組の分も一緒に
    して下さいますと、割り引き致します。
                          日本葬儀社連盟

菊地 ああゆう形でやったら……。
小松 こちらで火葬にしてくれるの?
菊地 火葬にして……。
小松 松、竹、梅よあって。
菊地 松、竹、梅(笑)。ランクがあったりしてね。
小松 松になると、まぁ、焼き場でお吸物が出る。
菊地 (笑)
米朝 松竹梅とあるってゆうのがおかしいなぁ。
菊地 どうしてそういうことになるん……(笑)。
米朝
    貴下の人気番組・題名のない番組 買いたし。
             中華人民共和国、北京放送

   □□□

米朝 3人のこれから先の身の振り方も、いろいろこの間うちから心配してもろて
   るけどねぇ、求人広告。泉佐野市の□□□。

    出目金のより分け
    棟上げの手伝い
    □□□

菊地 どうやるんですか? 出目金のより分け。
小松 あのなぁ、米朝さんが金魚捕まえた奴を、目をこう当ててくんやな。で、
   こっぽりはまった奴を……。
菊地 (爆笑)
米朝 そんな大きな金魚。大きな金魚ちゅのおかしい。
   気持ち悪い。金魚が奥目になったりする……(笑)。
米朝 卒業記念写真かなんか知らんけど、学校の、これは枚方のとみた君とゆう方
   がねぇ。
菊地 学校の卒業記念写真。
小松 わざわざ卒業写真送ってきたの?
米朝 そのね、先生が米朝とゆうあだ名やなんて。
菊地 よう似てますねぇ。
小松 米朝さん、ちょっと……。
米朝 だいぶ違うでしょ。
菊地 □□□おごそかにして。品が……。
米朝 それはわからん。
小松 まぁ、しかし、人相の悪いのがようけいて、写真みたら、まぁ。
菊地 先生が?
小松 先生、恐そうに。この写真、撮ったあとでどつかれると……(笑)。
菊地 □□□
米朝 どれを見ても先生より□□□。
   □□□

    題なし悲報の 風更けて
    時間少なし 五丈原
    葉書の数は 消えくして
    すべかれ左京は 肥ゆれども
    □□□
    ラジオの音も 今静か

小松 ええなぁ。題なし病(やまい)は悪しかりき、かな
菊地 はい、それでは1曲目、行きましょか。神戸市垂水区のおおはらみのるさん
   のご希望です。森山良子さんの「雨あがりのサンバ」。

   (「雨あがりのサンバ」の曲)、CM

小松 キムチはいつまでもじゃ。
米朝 □□□
菊地 □□□
米朝 ピーナッツと違う。
小松 これ、置いといてさぁ、最後のときにさ、食いながらやるちゅうのどうで
   す?
米朝 電波に流れる?
小松 いや、最後までキムチを口から離さなかったキムチ小平とゆう(笑)。
菊地 悪いしゃれやわぁ(笑)。
米朝 あれをゆお思て考えてたん。
菊地 やぁ、そんなやったら、あたし向こうのスタジオからやらしてもらいます。
   もぅ、匂いがうつったら……。
小松 まぁ、遠慮すんな、家で食うてるくせに。
菊地 いやぁ、もぅ、よぉ、……。
米朝 あのう、寝屋川のたはら君と人がね、

    独占 大スクープ!
    二大教養番組放送停止の謎

    今月いっぱいで終わるのがラジオ大阪の題なしと、ひょっこりひょうたん
    。どっちも、スポンサーがつかないのが表向きの理由だが、実は黒幕の
    存在がある。その名は、小松左京である。
    つまり、ひょこりの後を小松左京原作による人形劇が放送される。題なし
    と、ひょうたん島を止めさせて、新番組に手を出す。その後のOBCの番
    組も小松左京が黒幕であるに違いない。

小松 どうでっか? どの番組も人形劇にしたら。
米朝 それやったら僕はやりますよ。
小松 よう、やってまんがな、なんとかちゃん、ぴゃ〜ってやつ。
菊地 後ろから、脇のほうちょっと手ぇ出して声を……。嫌ぁ〜、ちょっと。
小松 こうゆう声で。
米朝 □□□さんとゆうから乗車拒否について長文の手紙が来てますね。「これ
   は、わたし、一タクシー運転手の話しです。乗車拒否でこの頃いろいろ言わ
   れてるけれども、運転手の立場からの話しを聞いてくれ」と。
   「とにかく、細かに数字があげて書いてありますがね。親子4人暮らしで、
   1か月6万円の実収を得ようとすれば、最低1日1万3千円の水揚げが切ら
   せない仕組みになっている」と。
   「この□□□、1時間で約800円強が必要で、難波・梅田間3回半客を乗
   せて走るか、梅田・西宮間を1時間に1回は必ず走るか、難波・上六間を7
   回、つまり往復□□□。
   個人タクシーに□□□するには、ものすごい条件があって□□□。会社は、
   とにかくこの頃、維持費が上がってきとるとかなんとか」とゆうてそこの歩
   合のパーセンテージの表まで送ってきてね。
   この人は「少しでも有利な方へ回ろう回ろうとする運転手、心ならずもやっ
   てる。私はあんまりやらんけれども、その気持ちはよくわかる」とゆう。
小松 一つはねぇ、どうでっしゃろ。あのね、要するに最低料金を□□□。まぁ、
   タクシー乗るてな人はですな、あのう、まぁ、なんやかや仕事で乗るわけや
   し、100円ちゅのは気兼ねな、こっちも。
米朝 あれがね、150円なら150円にしてですね、あとの上がりかたは今とお
   んなじとゆうことにしたら……。
小松 えぇ、そいで意外に例えば市内なんかだとですねぇ、100円距離の人が多
   いんやないかと思うがねぇ……。
米朝 それなんですよ。それが5割増し、近い距離でも150円ちゅうことになっ
   たらねぇ、まぁ、ちょっと、こう乗らんとこかと。で、車も奪い合いにもな
   らんと。
小松 こちらからもあんまり走ってくると、こちらからも乗車拒否するちゅなどう
   ですか? 例えば車止めてね、……。
米朝 なんぼで行くて交渉するとか。
菊地 もう、こっちが乗車拒否をする……。
米朝 あのねぇ、箱根のほうでね、□□□、車が非常になんかの条件でない日やっ
   たんやそうで。そこを約800円から1000円までの距離なんやけれど
   も、2000円ぐらい出したら行ってくれるって宿屋で聞いたんで、つかま
   えて、行ってくださいてゆうても、なんか返事しよらん。
   2000円出すとゆうたら、2000円とゆう金額はどっから出したんや
   と、向こうが聞いてくる。宿屋でこれぐらい出したら行ってくれるって聞い
   てきたからや。そんでね、峠のね、人里離れたような寂しい所で、崖っぷち
   の所へズッーと……。
菊地 やぁ、恐い。
小松 もう、いよいよ雲助。
米朝 お客さん、500円出してください。ほんに、雲助運転手とゆうのはあるん
   やなぁと思って、もう、こんなとこ、恐いから500円札を渡したら、その
   運転手が500円札をこうだしてねぇ、それでスッと裏返して、ここから見
   える景色がこの富士山なんですと。
小松 (笑)。ああ、なんや、びっくりした。
菊地 あ〜、なるほど。
米朝 それから500円、返してくれたんやて。粋な運転手やね。
小松 なるほどなぁ。いやぁ、まぁ、粋な運転手やねぇ。
菊地 粋な運転手でしょ……。
米朝 それで、その夜は大体続けて機嫌よう乗って行ったらしいんやけどね。
小松 あ〜、びっくりした。
菊地 あ〜、びっくりした。ほんとに米朝さん、500円……。
小松 ま、噺家ちゅなもん、うまいもんやね。
菊地 うまい、うまい。ずっ〜と引きずり込まれたぁ。
米朝 いやいや、これ、ほんとに聞いたんですよ。私の創作と違う……。
菊地 ついでに、あの500円忘れないかと見てたけど、しまいはった(笑)。
小松 米朝はんが運転手になってたら恐いやろなぁ、ほんまに。あぁ、ぞっとし
   た。しょんべん行きたくなった。
米朝 (笑)。なんや。
菊地 どうぞ、どうぞ。
米朝 まさきとしゆきさんからねぇ、カフカ的SFとゆうのでねぇ、「徴収」とゆ
   うのが来てる。

    毎月毎月、きちっと現れてはきちっと一定額を徴収していく集金人にふっ
    と疑問を憶えて役所へ行って尋ねた。
    「あの集金はいったいなんのため?」
    「どの集金のことですか?」
    「それがわからないから来てるんや」
    「よろず相談の窓口に行ってください」
    そこへ行ってもおんなじようなことで。で、もう調べることもできん。
    意地になってあらゆる窓口をうろつき、空腹と疲労でふらふらんなって
    やっと一つの情報を掴んだ。そして、また、最初の窓口に戻った。
    「名目のない徴収とゆう名目の件について?」
    「それですか。実は、この方式はね、書類回し式労働の改善策として発明
    されたもんでして、お宅へ伺っている集金係りは毎月給料貰ってる公務員
    ですが」
    「そんなこと、わかってるが、徴収の目的は?」
    「その給料は徴収とゆう労働に対する賃金でありまして、その賃金は徴収
    した金額ん中から支払われ、交通費を入れますと、ちょっとプラス・マイ
    ナスゼロぐらい」
    「ちょっと待て、それじゃ、徴収は、徴収とゆう労働の賃金を払うための
    徴収とゆうことで」
    「そのとおりです」
    と、不思議そうな顔つきをしている彼を見てその係官はさらにつけ加えて
    た。
    「こうゆう方式以外に、あなた、いったいどうすれば、給料貰えるんです
    か?」

小松・菊地 (笑)
小松 そら、不思議な話し、よくできてるなぁ。
菊地 なるほどねぇ。
米朝 舞鶴のまさきとしゆきさん。傑作ですね。
小松 いや、気がつかなかったなぁ。
菊地 カフカ的SFね、なるほどねぇ。
小松 盗作しよう(笑)。
菊地 え〜、それでは2曲目です。堺市浜寺のおかだやすじさんのご希望です。ピ
   ンキーとキラーズの「オレと彼女」。

   (「オレと彼女」の曲)

米朝 題なしがなくなったあと、「題なし以後」とゆうのが、

    水曜日、午後11時、ラジオ大阪、かって題なしが放送されていた時刻、
    4月より始められた歌謡曲番組が放送されてると、11時を少し過ぎたと
    き、どっからともなく紛れ込んできた混信電波の中に、ふとバカ笑いを聞
    いたような気がする。

小松 なるほど。
菊地 ワハハハハ(小松さんの物まね(?))。
米朝
    しばらくすると、今度はその中に餅つきの音を聞いたような気がする。

小松 (笑)
菊地 なんでよぉ〜。
米朝 ぺったんこ、ぺったんことね。
菊地 やな感じ。
米朝
    それから、□□□、すべてのものがぺったんこになり、煙が出てきて、
    出っ張ってるものが、皆、落ち込み始めた。

小松・菊地 (笑)
菊地 出っ張ってるものが落ち込むのは、ちょっと不思議な現象ですね。
米朝 □□□のひらかわとゆう方が書いてますんやけどなぁ。
小松 奥乳とゆう……。
菊地 (笑)奥乳ってどうゆう……。
小松 いや、まぁ、おっぱいがへっこんで……。
米朝
     題なしを悼む言葉

    羽曳野市長:題なしが終わるゆうけど、なんぞタネがおまんねやろ。
           ・・・ 獄中談話
    □□□  :題なしなんて蝿か蛆虫みたいなもんだ。小松左京なんて大ば
          かものだ。
    竹本浩三氏:寂しくもあり、また喜ばしくもある。要するに、ギャラが上
          がったらよろしい。
    小汀利得 :こんなたわけた番組がなくなるなんて、固化の喜びだ。政府
          は、3・26恩赦をやるべきだ。
    天皇陛下の
    お言葉  :題なしが終わるのは、私の喜びとするところであります。

菊地 (笑)。なんで天皇陛下が喜びはるんですか。
小松 しょうもない。
米朝 とにかく、この種の手ぇやとゆうのんがぎょうさん来てるのとねぇ。デン
   マークやなんかからも葉書もらいましたし、替え歌もいっぱい、まぁ、なく
   なるとゆうことで、書いてある……。
小松 ここ、デンマークにおいても題なし有名である。
米朝 嘘や、嘘や。
菊地 ほんとかしら。
小松 裏の写真のようになれることを希望します、菊地美智子がやて。まぁ、ボイ
   ンのブロンズが。
菊地 まぁ、やらしいわぁ、嫌み。
小松 このような有名番組を続けられるのは、日本の□□□。大げさやね。
菊地 オーバー。
米朝 誰や、そんなこと書いて……。
小松 □□□、はまだひろし。
米朝 こっちにこのなんや……。
小松 ジョンソンみたいなおっさんが覗いてるところ、ブロンズ像。
米朝
    「平家物語、木曾の最後」より「題なしの最後」

    美智子殿は、ただ一人パトロンの所へ駆けたもうが、弥生五日のことなる
    に、番組まだやってると知らずして、懐かしみてラジオ聞きたれば、水
    本、小米などの声も聞こえり。翌週、左京ただ一人、番組しけるが、これ
    を知り、
    「今は誰をさわらんとてか番組をすべき。これを聞きたまへ、リクエス
    ター、日本一のラジオ番組の終わる手本」
    とて、そこらにあるお貰いなど、かき集めて去りにけり。さてこそ、題な
    しの最後はかなけれ。

小松 なるほどねぇ。
米朝 評が書いてあります。

    最後です。記念品を送りましょう。

小松・菊地 (笑)
菊地 送りましょう。
米朝 住吉のまつだじゅんさん。
菊地 送ってくださいねぇ、ほんとに。
小松 まったく、この番組が終わったら、ほんま、これから誰を触ったらいいのか
   わからんねぇ。(笑)
菊地 そんな、言わんといて、そんなんやったら私、触りまくられたみたいな感
   じ。そんなに触られていません。
小松 まぁ、一人寂しく自分のおいどでも触ってるわ。
菊地 いやらしい。
米朝 あのう、東大が試験やらなんださかい、この番組が終わったゆう説もある。
小松 はぁ〜。
米朝 来年は入試やるから、また、復活するであろうと。
小松 はぁ、なるほどねぇ。
米朝 城東区のおったんはねぇ、

    お手紙くださいはええけど、なんぞ忘れてやしませんか。そやないか。没
    にされた手紙・葉書の数をよお思いだし、すいませんでしたと、お誤りの
    言葉でも最後にゆうたらどうや。

菊地 □□□、ぐちゃぐちゃ言ってるうちに時間です。あのう、この番組は4月の
   9日まで続くんです。
米朝 そうなんよ。
菊地 なんか、ゆうのん、気兼ねになってきた。まだ、お便りください。
米朝 今日、頂いたんで、その日まで残しておこちゅのもあるんですよ。
菊地 はい、宛先は、大阪市北区梅田町ラジオ大阪「題名のない番組」の係りです。
♪ジャジャジャジャ〜ン、続いて出囃子、以後、交響曲第5番がBGM

菊地 カステーラのにっしんどうがお送りしました「題名のない番組」。使いまし
   たレコードは、キングとフィリップス。おしゃべりは、
米朝 桂米朝
小松 小松左京
菊地 菊地美智子でした。